REGS World Topics vol.1
世界各地のGARDEのエージェントから定期的に送られてくる建築に関するトピックスの中からユニークな不動産活用のニュースをピックアップしてお届けいたします。今回はビール工場跡地についてのニュースのご紹介です。
【Impact Hub Berlin Project Overview】
ビール工場の跡地に生まれたサーキュラーエコノミー(循環型経済)コミュニティスペース「CRCLR House」。通 常ならば廃棄されるはずの“ゴミ“をリサイクル、アップサイクルして造られたこの建物は、未来の建築として注 目されている。今年からサステイナブルな企業・スタートアップのネットワーク、サポートを行う「Impact Hub」 ベルリンがここに拠点を置き、改装を経て新たなスタートを切った。 この建物のコンセプトはレセプションから伝わってくる。大きなビスが目立つ梁と剥き出しのレンガ。ビール工場 が壊された後に残っていた木や鉄骨などの建材を再利用するだけではない。大きな特徴は、接着せずビス止めする 、またセメントで塗り込めるのではなくはめ込む、といった手法を使うこと。リサイクル素材を使うだけでなく、 この建物が今後改築や撤去される場合でも解体しやすく、また、新しく次の建築物に利用しやすくなるという。家 具も流行に左右されないシンプルなデザインで、使い回しがきく規格のものをセレクト。空間自体も、オープンだ が、透明や半透明、不透明の窓や壁を効果的に取り入れることでゾーニングしている。いまの建築を建てながら、 明日の建築を考える。循環型建築のさらなる発展に期待したい。German Design Award 受賞。
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https://www.garde-intl.com/cms_img/2023/01/Berlin_report_2023_01.pdf